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葛西臨海公園・海浜公園では、過去16年間に229種の野鳥が観察されています
(「友の会」調べ)。その内、環境省レッドリスト選定の絶滅危惧種が24種類、東京
都レッドリスト選定の区部絶滅危惧種が77種類記録されています(準絶滅危惧種
を含む)。変化に富んだ豊かな環境と十分な餌に恵まれているからこそでしょう。臨
海公園・海浜公園は、日本や東京都の希少野鳥を絶滅から救うために、大きな役
割を果たしています。今回は10月に鳥類園で撮影された絶滅危惧種4種をご紹介
します。(写真は会員に提供していただきました)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
セイタカシギ(背高鷸) 【環境省:絶滅危惧U類/東京都区部:絶滅危惧TB類】 鳥類園
下の池などで年間ほぼ7−8か月の間は観察できます。繁殖期には毎年数組が下の
池で営巣しますが、ヘビやカラス、増水などのため残念ながらここ4年間は雛が誕生し
ていません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
チュウサギ(中鷺) 【環境省:準絶滅危惧種/東京都区部:絶滅危惧U類】 ダイサギに似
ていますが一回り小さく嘴は短くて、コサギよりはちょっと大きく見えます。葛西では
ダイサギ、コサギほどでは有りませんが、良くみられます。・・・・・・・・・・・・・・
オオハシシギ(大嘴鷸) 【東京都区部:絶滅危惧TA類】 嘴が長く太いのでオオハシシギ
と命名されました。旅鳥で葛西では春と秋に数羽が見られます。真中がオオハシシギ、
両端はアオアシシギです。夏が近づくと顔からお腹までレンガ色になり、とてもきれい
です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コアオアシシギ(小青足鴫) 【東京都区部:絶滅危惧TB類】 体長がアオアシシギと比べ
10cmほど小さいので判別できます。写真のように両種一緒にいると一目瞭然ですね。
旅鳥ですが葛西では秋に見られることが多いようです。・・・・・・・・・・・・・・・