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種名に「ゴイ」のつくサギ科は日本では８種ほどいます。どれも漢字では「五位」を
使います。代表的なのはゴイサギですね。なぜ「五位」なのかネットで色々調べて
たら、以下のような語源説が有力だそうです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【醍醐天皇が池にいたこの鳥を見つけ、家来に捕まえるように命令しました。鳥は
家来が近づいても逃げることなく温和しく捕まりました。天皇は「命令に逆らわず
神妙である」と感心し、褒美に位階の五位を賜りました（平家物語）。それ以来、こ
のサギは五位鷺（ゴイサギ）と呼ばれるようになりました】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そういえばじーっと落ち着いていて身じろぎもせず、何となく風格がありますよね。
以来、ゴイサギのようなズングリ型のサギは”ゴイ”を付けて命名したのでしょう。
臨海公園で見られる「五位」の付くサギ４種をご紹介します。ゴイサギは留鳥、他
３種は夏鳥です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
（写真は会員に提供していただきました）
コメント
ゴイサギ（五位鷺） 葛西では数は少ないのですが一年中見られます。これは幼鳥で、体上面に淡い黄褐色の
斑点が散在しているので、通称ホシゴイと呼ばれています。成鳥の上面は一様に青みがか
った灰色、下面は白で、後頭部に２－３本の冠羽があります。成鳥への変化を見るのも
バードﾞウォッチングの楽しみの一つですね（８月 鳥類園）。・・・・・・・・
ササゴイ（笹五位） 羽毛の外縁が白く笹の葉のように見えるのでササゴイとなったそうです。葛西では割合珍し
いのですがほぼ毎年見られます。今夏は７月下旬から下の池で観察されています。東京
都区部の絶滅危惧種 Ⅰ Ａ類に指定されています。（８月 鳥類園）。・・・・
ヨシゴイ（葦五位） 葦原で生活・繁殖するのでヨシゴイです。数年前までは鳥類園上の池でも営巣行動が見ら
れたり、雛が見つかったりしていますが、繁殖は確認されていません。毎年少数が見られ
今年も少なくとも１羽は観察されています。日本のサギ類の中では一番小型でキジバト位で
す。これも東京都区部の絶滅危惧種 Ⅰ A類です（２００６年 鳥類園）。
サンカノゴイ（山家五位） 何とも優雅な名前ですね。人里離れた田舎に住むから「山家」なんだそうです。でも
その飛ぶ姿は猛禽のように精悍です。東京近辺では北印旛沼が有名ですが、そこのポイン
トも東日本大震災で土手が崩れて工事中だとか。付近で繁殖していたサンカノゴイはどうな
ったでしょう。この写真は５年前にそこで撮ったものです。葛西ではまれに上空を飛ぶ姿が
目 撃されていますが、近くで見る機会はなかなかありません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・
